グアテマラでの洗濯。

旅行記

僕はグアテマラでスペイン語学校に三ヵ月通っていましたがその間の洗濯はすべて手洗いしていました。

この先の長い旅に備えて節約のためもあるのですが、そもそもホームステイ先には洗濯機がありませんでした。

これは僕がお世話になった家だけではなく、どのホームステイ先も洗濯機がないか、あっても使わせてくれません。

ホステルなどの格安で泊まれる宿泊施設なども洗濯機が備わっていることはほとんどないように思います。

その代わりピラという洗濯専用の洗い場が備え付けられています。

ホームステイ先のピラ

このピラの使い方は左側の底が蛇腹になっている場所でもみ洗いをし、その後右側部分に貯めた水をバケツなどで掬ってすすぎ洗いをするのが一般的だそうです。

僕は服を傷めたくなかったので蛇腹の部分で擦らず、大きなバケツがあったのでその中でもみ洗いをしていました。

ちなみに洗剤はTIENDA(ティエンダ)という小さな商店(日本でいうところのコンビニ)に、粉、液体、固形の洗濯洗剤が置いてあります。日本でもおなじみのアリエールも売っています。

また、CLORO(クローロ)という漂白剤もあり、20mlの袋に入ったものから2ℓのボトルまで置いてあります。

Q1で20ml 袋なので使いづらい。

僕は白いTシャツがチョコで汚れたときに使用しましたがキレイに落ちました。

このCLOROは僕の先生曰く料理にも使っているらしく、野菜やフルーツを洗うのに水を張ったバケツに二、三滴たらし数分待ってそれらを投入し洗うそうです。

特に皮をむかずに食べるイチゴなどの果物はよく洗った方がいいそうで、よく外国人がメルカドで買ってそのまま食べているがそれはとても危険だと言っていました。

日本でも飲食店などでは食べ物専用の漂白剤をボールに入れ野菜を洗っていますが、ここグアテマラでは食べ物専用の漂白剤をわざわざ買う人は少ないそうです。

手洗い以外にも街の至る所にLavandeía(ラバンデリア)というクリーニング屋が点在していて、旅行で来たであろう外国人が店の前で洗濯物を抱えている光景をよく目にします。

日本のクリーニング屋と違い時季にもよりますが一日で洗い終わるので朝出して昼に受け取りに行くと出来上がっているそうです。

グアテマラの家庭でも一般的に洗濯機は普及しているそうですが、持っていない家庭もかなりあるようです。

小さな街には大衆洗濯場があって、そこに洗濯物を持ち寄って洗っています。

アンティグアほどの大きな街では今はその文化は無くなっているそうですが、至る所でその名残を見ることができます。

アンティグの最も有名な公園、パルケセントラルの中心に面白い噴水がありますがそれも昔は大衆洗濯場として使われていたそうです。

昔はみんなの洗濯場だった中央公園の噴水

またアンティグアの南にウニオンタンケという大きな大衆洗濯場がありますが今は皆の憩いの場として存在しています。

皆が集まる公園や教会の前に必ずと言っていいほどその名残(ほとんど今は噴水になっている)もしくは今も使われている大衆洗濯場があるのはとても興味深いです。

アグア火山の麓の町サンタマリア・デ・ヘススやその辺りの町などは昔よく水不足になっていたそうで、よくアンティグアまで洗濯物を抱え下りてきていたそうです。

また、洗濯場の他にもアティトラン湖周辺の町では毎日湖で洗濯している人を見かけます。

サン・ペドロ・ラ・ラグーナにて

大きなかごにたくさんの洗濯物を入れ、それを頭の上に抱え湖畔まで運びます。

それから岩場を洗濯板のように使い服を洗います。最後は自分の着ている服を脱いでそのまま洗い、湖ですすぎ、また大きなかごを頭に抱え戻って行きます。

グアテマラではいろんな洗濯の方法がある一方で、服をハンガーに掛けて干している家庭を見たことがありません。

乾きが悪そうです。

ハンガーはスーパーやメルカド(市場)に売っているのですが、ここでは濡れている服を乾かすためには使わず乾いている服を吊るすための物のようです。

僕も皆にならってロープにかけて干しています。

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